道沿いに「塩釜神社」なるものがあり、前から気になっていた。

伊万里の波多津町には伊万里湾の海水を煮詰めて製塩する「波浦の塩」というブランド塩がある。
もともと、波多津地区にはその昔、家々に塩釜あり自家製の塩を作ってきたという歴史がある。
穏やかな伊万里湾のミネラルが豊富な自然海塩は洋食、和食、パンやスイーツまで多くの食材に合うのが特徴。

「なぜ、伊万里で塩づくり?」

その歴史を紐解いてみると、佐賀県で初めて製塩が行われたのが、この牧島町にある「塩釜神社」周辺であった。江戸時代後期に佐賀藩の産業として始まったのがルーツらしい。

 

 

 

佐賀県と塩
江戸時代には伊万里湾岸に小規模な入浜式の塩田がつくられ、明治末まで塩づくりが行われていました。また明治期に、石炭を燃料に蒸気を利用して海水を直接煮詰める方法での塩づくりも行われたことがあります。
くらしお古今東西(リンク)

詳しい事は、塩釜神社の鳥居前にある説明看板に書いてあるので見て頂きたい。

鳥居をくぐって歩いていくと、小さな祠と塩田廃止記念碑がひっそりとある。
祠堂には佐賀藩の藩祖・鍋島直茂が祀られている。
佐賀藩が製塩を庇護していた証だと感じた。
明治43年に塩田が廃止になる。
廃止になった事を記念する碑が建てられるとなると伊万里の主産業だったのでは。

この塩釜神社の周辺で見られる赤土(石)はその昔の塩釜の形跡らしい。
伊万里と塩づくりが繋がった気がした。

駐車場は特にありません。
周辺の交通に十分注意して車を停めて下さい。