早いもので10月になりました。やっと涼しくなり、天気も秋めいてきました。伊万里の大川内山では金木犀の甘い香りが漂っていました。控えめに言って最高です。

さて10月後半にはトンテントン(伊万里くんち)がやってきます。『くんち』とは九州北部での秋祭りの呼び名です。音が可愛いですね、くんち。

トンテントンの歴史は深く、なんと200年前から。どんな祭りかと言いますと、2つの神輿がぶつかり合う、という、なんとも激しいお祭りです。

伊萬里神社の御神幸祭で、市内の数ヶ所で統制のとれた勇壮な合戦を繰り広げます。
ねじり鉢巻姿の血気盛んな伊万里っ子たちによって担ぎ出される「荒神輿」と「団車」が、「トン・テン・トン」と打ち鳴らす太鼓を合図に、双方激突し組み合う壮烈な喧嘩祭りは、全国でも類を見ないものです。

参照:伊万里トンテントン公式サイト

最終日には、驚くべきことに神輿を川に落とします

最終日の「川落し合戦」の様子

 

祭りのクライマックスに行われる「川落し」では、双方の神輿と団車が組合ったまま、川に落ち陸に早く引き上げられた方が勝ちとなります。
荒神輿が勝つと翌年は豊作、団車が勝てば翌年は豊漁に恵まれるといわれています。荒神輿と団車が組み合ったまま、伊万里川になだれ落ちる雄姿は壮観で感動の渦と化します。

参照:伊万里トンテントン公式サイト

ふええええ、すごすぎるよ…..。九州男児、いや、伊万里男児恐るべし。

実は私はコロナ前に一度伊万里を訪れた際に見たことがあるのですが、合戦の迫力たるやもう、、、驚きで目をかっぴらきました。実際に見るとやはり迫力が違います。事故対策からこれでも少しマイルドになったそうで、昔の合戦はもっとガチモンのやつ、だったそうです。動画でその様子を見ることができます。本当に喧嘩してます(笑)

このトンテントンですが、市内のお店や市役所に至るまで、様々なところで模型だったりモチーフを見かけます。みんなトンテントンのこと好きなんだなぁ。お祭りってテンション上がりますからね、わかります。

市役所には実物大の神輿が…!でっか。

コロナの影響でここ数年は無観客での実施となっていましたが、今年は久々に有観客とのことで、楽しみにしていらっしゃる方も多そうです。街にはポスターが掲示されていたり、御花の紙が売られていたり、呉服屋さんには法被注文のお知らせが貼られていたり、お祭りムードが漂ってきました。

ご祝儀のお金を入れたりするそうです。よくみると封筒も一緒についていました。そして使用方法は下の写真の様に。故郷にはない習慣なのでとても興味深い。これは九州だと当たり前なのかな?伊万里だけ?

法被の背中の部分につけるようです。

御花のお渡し方法にも作法があるようです。こちらもまた興味深い。「紙だけばってん(紙だけのほんの気持ち、少しの金額しか入れてないけど・・・の意味)」と言ってお渡しする様です。お祭りを盛り上げてくださる担ぎ手の方に私もぜひ御花をお渡ししたいですが、知り合いが参加していない場合にはどうしたら良いのでしょう笑。推し担ぎ手さんを見つけてお渡ししようかしら。

またトンテントンの衣装は、法被の模様が地域ごとに違ったり、ハチマキの色で役割が分かれているそうです。トンテントンファッション、面白い!私も着たいいい〜御花つけたい〜!。

法被の生地を使ったコースターや巾着などのグッズも販売されています。グッズたちは駅前の観光協会やまちなか一番館にも置いてありました。ついつい欲しくなってしまいます。


トンテントンの合戦だけでなく、当日は踊りや出し物なども開催される様です。お祭りっこですのでとても楽しみです!

ぜひ秋の伊万里に足を運んでみてはいかがでしょうか?