国の天然記念物である「伊万里湾カブトガニ繁殖地(多々良海岸)」では、毎年、夏になるとカブトガニが産卵にやってきます。

伊万里市では、これまでカブトガニの産卵状況などを調査しており、その調査結果から、多々良海岸でカブトガニが産卵する様子を観察できる日を毎年予想しています。

今年は7月1日前後からカブトガニの産卵が始まると予想されますので、下記の産卵観察の暦を参考にぜひ生きた化石と呼ばれる「カブトガニ」とその産卵の様子をご覧ください。

 

カブトガニ産卵観察の暦

 

 

 

カブトガニの産卵解説

カブトガニの産卵ピーク期間、日中の満潮時間帯に保護活動関係者によるカブトガニについての解説を行います。解説員の配置日程と場所については下記のとおりです。

日時

7月20日(月) 8:46~
7月21日(火) 9:30~
7月22日(水)10:13~
7月23日(木)10:57~
7月24日(金)11:42~
7月25日(土)12:30~

※上記の時間はその日ごとの産卵ピークと思われる満潮時刻です。解説員は上記の時間の10分前から30分後までの40分間程度、現地でカブトガニの生態や産卵について解説いたします。解説を希望される際には、気軽にお声かけください。

場所

瀬戸町多々良海岸(伊万里湾カブトガニ繁殖地)

 

 

 

観察のポイント

カブトガニの産卵は、上記の時期の大潮を中心とした満潮時刻前後に、砂浜の満潮線付近の海中で行われます。

また、海水温や海の塩分濃度にも影響を受けますので、晴天で気温の高い日によく産卵の様子が観察されます。

逆に雨や風の強い日はあまり産卵に来ず、雨が降った翌日も塩分濃度が下がっているためか、同様にあまり産卵にやって来ないようです。

 

 

 

教育委員会からのお願い

産卵を止めてしまうので、カブトガニに触れたり周囲で騒いだりしないで下さい。また、夜間の観察の場合には、不用意にライトを当てないでください。カブトガニ保護のために、やさしく静かに観察してください。

既に産卵されたカブトガニの卵を踏んでしまったり、傷つけてしまわないように、カブトガニの産卵を観察する際は多々良海岸の砂地には入らないでください。

国の宝であるカブトガニをこれからも大切に守り育てていくためにも、マナーを守って産卵のようすを見守ってください。

 

お問合わせ先

市教育委員会生涯学習課
電話番号 0955-22-1262

 

市役所ホームページ「令和2年(2020) カブトガニ産卵観察の暦」
市役所ホームページ「令和2年度 カブトガニ関連行事について」