豊富な図書がずらりと並ぶ伊万里市民図書館。

訪れるといつもワクワクする場所。私は密かに”伊万里のパワースポット”と呼んでいます。

そんな伊万里市民図書館、なぜ伊万里”市立”ではなく、伊万里”市民”図書館なのかご存知でしょうか?

実は、伊万里市民の熱い想いから出来上がった図書館なのだそう。

以前は、倉庫のような小さく暗い図書館だったといいます。

そんな中、「伊万里に、こどもたちが楽しめる素敵な図書館をつくりたい」という、母親たちの想いから、『図書館づくりを進める会』が立ち上がり、10年近くに及ぶ市民運動の末、今の伊万里市民図書館が誕生しました。

現在も、伊万里市民図書館を守り育てることを目指す友の会『図書館フレンズいまり』や、布絵本や大型タペストリーを創作されている『てんとうむしの家』など、市民のボランティア活動が行われています。

 

絵本コーナーにある、モーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」の大きなタペストリー。

私のこどもの頃からあって、図書館に行く度に、かいじゅうの迫力にドキドキしたものです。

このタペストリーは、図書館ができた当初、一番最初に図書館に掛けるタペストリーとして、てんとうむしの家のメンバーで作られたもの。

先頭のかいじゅうのセーターは、イメージ通りの布が無く、なんと手編みで編んだそう!かいじゅうや背景、一つ一つとても丁寧に縫ってあり、作られた方々の想いを感じます。

 

その他にも、館内の至るところに、手作りの布作品がありました。図書館に行くと、いつも温かなパワーに包まれているように感じるのは、この作品たちの力かもしれません。

 

伊万里市民のたくさんの想いがつまった伊万里市民図書館。

これからも私のパワースポットとして、長く通っていきたいと思います。

※今回、図書館フレンズいまりやてんとうむしの家で活動され、当時の『図書館づくりを進める会』にも所属されていた、松尾文子さんにお話をお伺いしました。貴重なお話をありがとうございました。

 

投稿者:岩楯愛久美 / イロハピデザイン

Instagram : @irohapi_design